【樹木葬植物】沈丁花について

樹木葬に使われる植物「沈丁花」

沈丁花は庭木や鉢植えで親しまれている常緑低木で、3〜4月頃にかけて甘く上品な芳香を漂わせます。春の到来を告げる花というイメージが強く、原産地は中国です。別名は瑞香、丁字草、遠くまで香るという意味で千里香とも呼ばれ、室町時代の文献には「沈丁華」の名で記録されています。本来雌雄異株ですが、日本のものはほとんどが雄株で実は付きません。艶のある厚手の葉は枝部分に密集し、星型をした筒状の小花が10〜20個単位で毬状に固まって咲きます。花色は内側が白で外側が赤紫色のものと、白一色のものがあります。沈丁花の特徴は何といってもその香りで、和名は香木の沈香(沈水香木)と丁字(インドネシア原産の香辛料クローブ)に似た花が咲くということで付けられました。また薬用植物でもあり、花の部分は歯痛や神経痛に効能がある漢方薬の材料になります。水はけの良い所であれば特に問題なく育つので扱い易い植物に分類され、露地植えなら一度根付けばそれほど頻繁な水やりは必要ありません。鉢植えも土の表面が乾いた時に水やりをすれば大丈夫です。ただ根の部分が柔らかく傷付き易い為、気を付けて扱う事が大切です。栽培スケジュールとしては1〜2月に肥料やり、3〜4月は開花時期、4〜5月に剪定、6〜7月に植え付け、9月頃に肥料やりが妥当です。それと春先にかけては葉や芽にアブラムシ等の害虫が発生するので、早めに薬剤を使用して駆除する必要があります。

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