大切な人が亡くなった、でもすぐ火葬できない …そんな時どうする?

遠方の方が亡くなったとき、火葬前に一目顔を見たいと思って急いで帰ろうと思う方もいらっしゃいますよね。一般的には亡くなってから、2~3日後に火葬されます。しかし、すぐに火葬できない、そんな時もありますよね。

すぐに火葬できない時ってどんな時?

一般的には2~3日後に火葬されるとお伝えしましたが、どうしてもその期間にはできないという場合が出てきます。以下ではその具体例を挙げていきます。

◆遠方から弔問したいという方がいる時

遠方の親族や、海外に住んでいる方が、火葬前に一目会いたいという場合もあります。そういった場合、3日以内に駆けつけるのは難しい場合があります。

◆日本で亡くなった、外国籍の方

外国籍の方が日本で亡くなった場合、日本で火葬をする場合もありますが、故郷に帰ることを望む方もいらっしゃいますよね。遺体を海外へ運ぶ場合、様々な手続きが必要となり、すぐに送り出すことができない場合が多いです。

◆葬儀の準備に時間がかかる

故人や遺族が希望した葬儀が大規模で、すぐに準備ができず、予定通り葬儀が行われない場合もあります。そういった場合、葬儀の準備ができるまで火葬できず、安置をしておく必要があります。

そもそも、人が亡くなったときは、すぐにでも火葬したほうがいいのではないか、と思う方も多いと思います。しかしそれは、法律で禁止されていてできません。今流行している新型コロナウイルス感染症のような感染症によって亡くなった方は例外です。感染症蔓延防止のためにも、できるだけすぐに火葬されます。しかしこれは例外です。例外を除いては、24時間以内の火葬は禁止されています。しかし上記のように、一般的な日程である2~3日で火葬できない、またはもっと期間が開いてしまう、そんなこともあります。その場合、遺体を長期的に安置しておく処置をしなければなりません。

遺体を長期的に安置しておく方法は?

棺桶の移送

遺体を長期的に安置しておく方法はいくつかあります。例えば、冷凍保存し安置しておく方法や、ドライアイスを使用して冷やす場合などもあります。しかし、それでも保っておくのには限界があり、生前の綺麗な姿を長く保てません。そこで、長期保存に特化した技術や機械があります。

例えば、高度な科学技術を使用し、凍らせずに保存ができるものや、「エンバーミング」という長期的に安置しておくための技術があります。エンバーミングでは防腐処理や殺菌、消毒が行われ、10日~2週間ほど遺体を保存できます。

交通事故や災害で亡くなって、遺体が損傷してしまったり、長い闘病生活で亡くなったときには元気だった時の姿とは変わってしまった、ということもあります。そういった際、できれば元気だった、生前に近い姿で見送りたいと希望するご遺族もいらっしゃいますよね。エンバーミングを使えば、遺体を生前に近い姿に修復できる可能性があります。

すぐに火葬できない、どこに相談すればいいの?

葬儀場の中には、エンバーミングのサービスを取り扱っているところもあります。例えば、外国籍の方が亡くなられた時、エンバーミングを施し、母国へ移送の手続きをしてくれるサンセルモという葬儀を行う斎場が、世田谷区にあります。

亡くなった外国籍の方を母国へ移送するサービスのある斎場

国によって様々な規定があり、各国の規定に合わせて準備を行ってもらえます。また、複雑な大使館への書類の作成、提出を行い、遺体の発送手続きまで一貫して行ってもらえます。

もしかしたら、ご遺体をすぐに火葬できず、長期的な保存や国を超えて移送するということがあるかもしれません。いざというときは、こういった斎場を参考にしてみてください。

令和3年4月5日 更新

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